分けてしまうと偏りが生まれる
「今回のテーマは〈つながり〉だったんです。MIKAちゃんも前回のHERENESS MAGAZINEで話していましたが、今はわかりやすいという理由で〈わたしとわたし以外〉、〈精神と体〉、〈自然と人間〉って切り離されていると思うんです。ただそうして分けてしまったらどちらかが偏ってしまうよねって思っていて、そこを全部つなげられるコンテンツにしたいなって」
こうした思いをかたちにしたのが、登山とヨガ、“書く瞑想”とも呼ばれるジャーナリングを組み合わせたリトリートだった。
場所は八ヶ岳、ルートは麦草峠から白駒池を抜けてニュウを登り人気の山小屋黒百合ヒュッテで一泊、翌日は天狗岳を登って渋の湯へ下るというもの。標高2,000mまでバスでアプローチできる麦草峠は、登山口としてはかなり高い地点にあるので初心者でも無理がない。それでいて白駒池周辺の苔むした森や、天狗岳の勇壮な風景も楽しめるよく考えられたコースだ。
歩き出してすぐの白駒池にて 右が主催者の佐和子さん
「登山で自然の中を歩く、それは人間と自然界をつなげる役割をしてくれる。ヨガは体と精神をつなげる役目がある。ジャーナリングは自分のことを集中して考える機会ですが、実際は自分と自分以外の人との関係性の中で個が形成されていくという気づきに繋がる。それぞれ3つをつなげるコンテンツになればよいと思って組み立てました」
登山経験の豊富なMIKAさんが皆をサポート
初日のピーク、ニュウを目指す