走ることは生きること 歯磨きと変わらない NOBUHIDE TAKASHIMA

中学時代から陸上競技に打ち込み、今もランニングに関わる仕事を続ける高嶋宣秀さん。

  • Photograph:IORI MATSUDAIRA
  • Text:HERENESS

〈体を動かすことの喜びを知る人〉を紹介するHERENESS MEMBERS。
第4回は、中学時代から陸上競技に打ち込み、今もランニングに関わる仕事を続ける高嶋宣秀さん。

中学校から大学まで、一貫して陸上部に所属してきた高嶋宣秀さん。いまもランニング大会やランニングメディアを運営する会社で働いていて、走ることはずっと生活の一部としてある。そんな高嶋さんが走ることから離れた時期があった。

 

ひとりで走っていたら気づけなかったこと

「中学の時は市の上位には入るけど、県で戦えるというレベルには至らなくて、高校に入って陸上を続けるつもりはなかったんです。でもカナダに夏季留学したときに、すっごく気候が良くて、仲間と話しながら走ったり、イベントみたいな感じで短距離で競争したりするのが楽しかった。そしたら、そんなに走れるなら陸上続けた方がいいよって勧められて」

仲間の後押しもあって、再び競技の道に戻った高嶋さんはスパルタコーチとの出会いもあり、中距離で頭角を顕していく。そして高校2年生の頃には全国大会の800mで6位入賞するまで能力を引き出された。それだけの努力をしてきたから、競技をやめてからは、楽しみのために走るということにギャップを感じた。

「みんなで和気あいあい楽しくただ走る、って陸上競技と全然違うので、最初は受け入れ難かったですね。でも陸上競技と市民ランニングは全然違うって思えてからは、純粋に楽しめるようになりました。それは市民ランナーの指導などを通して、他の人たちが楽しんでる姿を間近に見れたからだとは思うんですよね。ひとりでランニングをしてたら、そういうのに気づけなかったのかなと思います」

 

走ることは〈生きること〉

撮影の時には環境に配慮した〈allbirds〉のシューズを履いてきてくれた高嶋さん、最近はサステナブルなプロダクトへの関心も高まっている。

「マラソン大会の運営でも参加賞のTシャツを回収して、それを使って翌年の参加賞を作るなんて取り組みも行っています。ただ環境へのアクションはコストがかかってくる部分もあるので、そこを解消することの難しさは感じますね。ゴミを分別するとか、やれることから取り組んでいくのがいいのかな」

今はランニングが仕事にもなった一方、お子さんがうまれて生活スタイルががらりと変わった。それでも走る時間を確保している。

「家の近くの公園に子どもを連れて行って、奥さんと変わりばんこに走ったりと工夫してます。走ることは〈生きること〉くらいの考え。歯磨きと一緒で、やらないと気持ちが悪いんです」

高嶋宣秀 身長180cm

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